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世の中には「パソコン自作」について解説した雑誌記事や書籍があふれています。週末の秋葉原は、自作パソコン用のパーツを求める若者でごった返しています。こうした状況にも関わらず、一般的には「パソコン自作というのはごく一部のマニア的なユーザがやること」と捉えられています。
でも、実はパソコンの自作というのは非常に簡単です。全くの初心者でも組み立てからソフトウェアのインストールまで2時間もあれば済みますし、費用も安くパーツ代金の合計は5万程度です。
趣味と実益を兼ねた遊びとして、週末に楽しみながらパソコンを組み立ててみませんか?
サルでも出来る!
「パソコンを自作する」…なんていうと、何かマニアのぽい感じを受ける方も多いかもしれません。でも、それは違います。パソコンを作るなんて、一言でいえば「ケースに10個ぐらいの部品取り付けてネジで止めていくだけ」の作業です。ネジ止め作業のあとには、各種ケーブルをコネクタに差し込んでいく作業がありますが、コネクタの形状がそれぞれ違うので、ほとんど間違えることはありません。要するに「サルでも出来る」作業なのです。
従って「パソコンを自作した」と自慢している人がいたら、たいしたことじゃない…と思ってください。
また、現在主流となっているパソコン用のパーツは、全て規格化されています。難しい話は省きますが、デスクトップ型のWindowsマシンに関する限り、パーツはどのメーカーの製品を組み合わせても同じように動作します。
結局のところ、パソコン、特にデスクトップ型パソコンというのは、複雑な機械ではありません。10点ほどのパーツを組み立てただけです。そのパーツの大半は、台湾をはじめとする東南アジアで製造されており、NECや富士通に代表される日本の大手パソコンメーカーと言えども、こうした海外製のパーツを購入してパートタイマーが手順どおりに組み立てている…という感じでパソコンを商品化しています。熟練工や技術者が組み立てているわけでもなければ、複雑な製造工程があるわけでもないのです。
必要なスキル
パソコンを組み立てるにあたっては、パソコンに関する知識や電気配線に関する知識などは全く不要です。つまり、パソコンとはなんたるかを知る必要はないのです。強いて挙げるなら、プラモデルが作れる…といったレベルのスキルは必要です。まあ、プラモデルよりは簡単ですけど…。
それから細かい作業はほとんどないので、手先の器用さも不要です。ドライバーが回せるだけでOKです。
まあ、各パーツの働きぐらいは知っておいた方が良いかもしれませんが、部品の実物を見ればこれはなんのための部品か判るはずです。基幹部品であるマザーボード、演算のためのCPUとメモリ、データを記憶するためのハードディスク、外部記憶装置用ドライブであるCD-ROMとフロッピーディスク…パソコンの主要部品なんてこれだけです。
自作のメリット
かつては「自作は安い」というのが本来の大きなメリットであったのですが、最近では通販ブランドやショップブランド、そそてメーカー製パソコンの型落ち品などが、7〜8万円程度で購入できます。自作の場合、ハードウェアは5万円前後で購入できますが、OS(オペレーティングシステム)を別途購入すると、自作パソコンの価格も、お店で購入するパソコンの価格も大差ありません。自作する場合は、パソコン本体、ディスプレイモニタ、OSなどのソフトウェアを含めてやはり7〜8万円前後の予算だと考えて下さい。従って「安いから」という理由で作るよりも、むしろ次のようなメリットを考えて自作に取り組むとよいかと思います。
まずは、自分で作ったパソコンは、不調になった時にどこが不調なのかわかりやすい…というメリットです。トラブルに対応しやすいわけです。
最近はメーカー製のパソコンを購入しても、ロクなサポートをやってくれません。一応「サポートセンター」に電話すれば答えてくれることにはなっていますが、半日電話をかけ続けてもつながらないようなケースが多い。現実問題、本当に困った時にはメーカーのサポートなんかあんまり役に立ちません。
さてパソコンを自作する最大のメリットは、「楽しい」「面白い」という点です。一応世間一般では「ハイテク機器」だと思われているパソコンを、自分で作り上げることは、なんとなく楽しいものです。また、作ったパソコンはメーカー製のパソコンと全く同じように動作し、インターネットに接続したり、ワープロや表計算ソフトを使って作業したりできます。自分で作ったパソコンで仕事をする…これは非常に楽しいことです。
それから、「工作する楽しみ」があります。最近は、日常生活の中であまり「モノを作る」機会が少なくなってきました。そんな状況の中で、簡単に作れるとは言っても「パソコンを組み立てる」という作業は、十分に楽しさを与えてくれるはずです。
さらに、パソコンを組み立てることでパソコンという存在に対して何となく親しみと愛着が湧く…というメリットもあります。
必要なパーツ
パソコンを1台組み立てるのに使うパーツは、ごくわずかです。マザーボード、CPU、メモリ、ハードディスク、CD-ROMドライブ、フロッピーディスクドライブ、スピーカー、各種ケーブル、ケース…以上が基本パーツです。後は画面表示用のモニタディスプレイが必要になります。
本来ならばビデオカードやオーディオカードも必要なのですが、最近はあらかじめこれらのパーツが組み込まれているマザーボードがたくさんありますので、普通の性能のパソコンを組み立てる時にはこれで十分です。
また、バックアップ用の大容量記録メディアを使いたい時には、普通のCD-ROMドライブの代わりにCD-Rドライブを使うことも可能です。
必要な道具
プラスドライバーだけです。ただし、100円ショップで売っている安っぽいドライバーではなく、しっかりしたドライバーを使ったほうが楽に組み立てられます。
グリップ部分が大きめでしかも長いプラスドライバーを用意してください。しかも、ドライバーの先端部が磁性を帯びているものがよいと思います。これは、ケース内にネジが落ち込んだりしないようにするためです。こういうパソコンの組み立てに向いたドライバーは、ホームセンターやパーツショップ内で購入することができます。500円は予算をみておきましょう。
必要な道具は、基本的にこのプラスドライバー1本だけです。まあ、ラジオペンチやサイズの違う小型のドライバーなども用意しておくと何かと便利かもしれません。
「本体パーツ+モニタ」の予算は5〜6万円程度
先に述べたように、自作パソコンのパーツ予算は7〜8万円程度。本体パーツだけで言えば、5〜6万円をメドにします。
まず、「最新式のパーツは必要ない」ということを認識しましょう。パソコンの世界は日進月歩です。最新式のパーツを購入しても、3ヶ月もすれば同じ価格でもっと高性能なパーツが登場してきます。
だから、「半年前の最先端部品」をメドにパーツの性能を決めていきます。それぐらいの部品が、性能的にも問題なく、しかも安い値段で買うことができるからです。
例えば、CPU(マイクロプロセッサー)を例にとってみましょう。最先端のCPUは2GHzというとんでもないクロック数に達しています。しかし、最新のビジネス用ソフトを快適に動作させるために、このクロック数は不要です。700〜1GHz程度のCPUクロックならば、ビジネス用ソフトだけでなく、デジカメ画像を加工したり、3Dゲームで遊んだり、そしてビデオ編集だって十分に対応できます。最新のCPUが5万円以上するのに対し、700MHz〜1GHzのCPUなら5千円〜1万円で購入できます。
自作PCに必要なパーツと価格
上記の価格は、秋葉原あたりのどこのパーツショップでもごく普通に購入できる価格を基準にしています。パソコン1台分のパーツ代金の合計予算は最低で3.5万円程度になります。15インチのCRTモニタを併せて、5万円ということになります。しかし、特価品などをうまく探すとさらに安く作ることも可能です。
ソフトウェア
OSを使うのならば、WindowsXPを使うことになります。しかし、一般的な業務や遊びに使うのであればWindowsMeまたはWindows2000で十分であり、しかも安価に購入できるはずです。
ソフトウェアについては「自分が何をやりたいのか?」で選んでください。ビジネス用ソフトウェアとしては、ワープロソフトや表計算ソフトなどがパッケージされた「Micorosoft Ofiice」が最も普及しています。また、ネット上から無料でダウンロード可能な「フリーウェア」を使って、たいていのことが実現可能です。従って、ソフトウェアにはあまりお金をかけずにパソコンライフを楽しむことも可能です。
秋葉原を歩こう
東京ならば秋葉原、大阪なら日本橋、名古屋なら大須というように、パソコンのパーツ店が並ぶ「電気街」が各地にあります。ここでは世界最大のパーツショップ街である秋葉原を例に、買い物の仕方を解説します。
まず、秋葉原に行くなら土日の週末がお勧めです。というのも、各パソコンショップが「土日特価」を設定していることが多く、一般にウィークデイよりも部品の価格が安いからです。
パーツは1件のお店で全て揃えることも可能ですし、パーツごとに安いお店を回って、バラバラに購入するのも楽しいものです。とりあえず、購入前に何軒かのお店を回ってみましょう。SofmapやT-ZONEといった大型店は、全ての部品が簡単にそろいますが、個別部品の価格はちょっと高めです。もう少し小さいお店の方がやすいことが多いのです。若者でごった返しでいる店などでも、臆することなく入ってみましょう。
通販を利用する
地方都市に住んでいて秋葉原のようなパーツショップ街が近くにない…という方でも、心配はありません。最近では秋葉原と同等の価格で全国にパーツを通販している店がたくさんあります。ただし、こうした通販はインターネットのホームページを通じて販売しているケースがほとんどです。パソコンをまだ持っていないユーザが初めてパソコンを作るときには使えないのがタマに傷です。
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