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 「D-Byfor.F」という無償版D-Byforのご提供に際しては、まずもって、これまで有償版のD-Byforをご購入頂いたユーザ様へのご説明が必要…かと存じます。

 まず、今回リリースした「D-Byfor.F」は、無償化にあたって従来の有償バージョンから一部機能を変更・削除しております。従って有償バージョンのユーザ様のお使いなっている製品と無償版とは同一のプログラムではございません。また、ユーザサポートの方法がまったく異なります。
 有償で購入されたユーザ様に対しては、パソコンの性能やOSのバージョンに対する条件を、非常に緩くしております。例えば、無償バージョンであるD-Byfor.Fは、一定のスペックを持ったマシンとWindowsXPだけを動作保障の対象としていますが、有償バージョンではWindows98/Me等における動作を認め、トラブルに対処してまいりました。
 また有償で購入されたユーザ様に対しては、電話でのサポートを行い、また必要に応じて訪問サポートを実施し、さらには機能面でのご要望に対しても、一定のカスタマイズにお応えしております。有償購入ユーザ様に対しては、こうした従来のサポートを今後も続けていく予定です。
 それに対して無償バージョンは、原則サポート無し、サポート契約を締結した場合でもメール/ファクシミリでのサポートのみです。また、機能カスタマイズのご要求にも一切対応しません。

 とはいえ、基本機能において遜色のないバージョンを無償導入化するにあたっては、これまでに有償購入されたユーザ様に対して、歯科レセコン業界で活動する弊社の理念について、一定のご理解をお願いする所存です。

 今回のD-Byfor無償導入バージョン「D-Byfor.F」の提供は、あくまで歯科診療分野で「標準レセコン」を確立したいとの、弊社の願いからスタートしたものです。
 昨今、歯科医療分野においてもIT技術の活用が進みつつありますが、ことレセコンとなると、標準化の遅れは目を覆うばかりです。各地の歯科医師会レベルでのレセコン統一化の動きはありますが、基本的に歯科用レセコンはメーカーによる「ユーザの囲い込み」が行われ、異なるメーカーのレセコン間のデータ互換性が全くない状態が続いています。それだけではなく、患者データや診療データ、病名コード、薬剤データなどについて標準化がなされておらず、ましてやカルテデータの互換性など取りようもない状態です。
 医事システムの分野でも似たような状況にありますが、それでもMML(Medical Markup Language)の利用がそれなりに進む中で互換性の確立は進み、さらに日本医師会が推進する「ORCAプロジェクト」で開発した会員向けのレセプト作成ソフト「ORCA」(Linux版:オープンソース)が無償で提供されるなど、着々と各種医事データ/医事システムの標準化の動きが進んでいます。

 こうした中、弊社もまたD-Byforの開発スタート当初からレセコンの無償化、オープンソース化を目指してまいりました。しかしながら、8年前の開発スタート時における人的面などの開発リソースや経営資源に限界があり、まずは当時もっともユーザに受け入れられやすいWindows環境で動作するソフトからスタートし、それを可能な限り価格を抑えて販売する中で開発費用の回収を図ってきた経緯があります。

 今般、依然として歯科レセコン分野は製品乱立状況にあり、歯科界全般における医院経営面での苦境が続く中、まだ「標準化」のベースとするには未熟な製品ながらも、多くの歯科医の支持を受けつつあるD-Byforの無償導入化を行うことで、今後の歯科用レセコン分野に一石を投じたい…と願った次第です。レセコンのデータ標準化が遅れる中、D-Byforは汎用データベースと標準的なデータ形式を採用し、他社製品との十分なデータ互換性も確保しています。
 長期的に見れば「電子カルテ」との一体化…という考え方も必要でしょうし、プラットフォームとしてのLinuxの利用やオープンソース化などが必要な点は十分に認識しています。また弊社は、現実にこうした方向に向けての開発活動を進めているところでもあります。

 以上の理念のもとで、とりあえず、現在の各種歯科用レセコンの中で「最もシンプルで使いやすく、データ互換性に優れている」…という面で評価を頂いてきたD-Byforの無償導入化に踏み切りました。
 全国の歯科医の皆様のご理解を承りたいと存じます。